早緑(さみどり)匂う岸の色
都の花に嘯(うそぶ)けば
月こそかかれ吉田山(よしだやま)
残れる星を仰ぐ時
希望は高く溢(あふ)れつつ
我等が胸に湧返(わきかえ)る
銀漢(ぎんかん)空にさゆる時
通える夢は崑崙(こんろん)の
高嶺(たかね)の此方(こなた)ゴビの原
谷間の氷雨(ひさめ)なだれ雪
夕べは辿る北溟(ほくめい)の
日の影暗き冬の波
桜の下(もと)の男の子等が
今逍遥(しょうよう)に月白く
静かに照れり吉田山
*すっちゃっちゃ*
死ぬ程好きな お方でも
妻と言う字にゃ 勝てやせぬ
泣いて別れた 河原町
京都先斗町に 降る雪も
雪に変わりは ないじゃなし
とけて流れりゃ 皆同じ