定時連絡(2024/08/21)東北廃班(片上班)

九州から帰宅した東川21です。ツアーの終わった翌日が好きです。乾いた飢えを満たした後、沈むように眠り、エアコンの効いた部屋で漫画、スマホ、音楽を動かない頭と体で受容する瞬間はツアーと日常への過渡であり、準備でもあります。明日は久しぶりに研究しようかな。

今回は、現在北海道でツアー中の片上班との定時連絡です。

よろしくお願いします。

班員

(班長)片上23

大脇23

煙岡砂原24

行程

静狩→小幌→ダート道道2つ→留寿都

感想

片上23「今、うちの班に熊スプレーを持ってきてるんですけど、田沢スーパー林道で西川さんに預けていたら藪漕ぎの途中で安全ピンが外れちゃって、ちょっと触れたら噴射しちゃうって状況になってて、やっぱ危ないじゃないですか、触れたら失明しちゃうとかあって、ザックの中で噴射したらやばいなってことで袋を五重くらいにして入れてたんですよ。そしたらバーストしちゃってて、今日の話じゃないんですけど。ちょっとだけ噴射してただけで、まあ使えるんですよ。で、小幌駅で、熊が怖いじゃないですか、取り出して持って行ったんですよ。そしたら汁がちょっと漏れてて、僕の左手に染み込んじゃって、その手で頭の汗を拭ったらおでこの辺りがヒリヒリしちゃって、それを洗い流そうとしたら洗浄液が左目に入って、すごい大変でした。」

西川さんに賠償を貰った方がいいですね。熊スプレーはライダーハウスやBOXで暴発させて大変になったことがあるので管理には気をつけたいところです。少年漫画の技に「毒手」というものがあります。手に毒を染み込ませて相手を攻撃するというギャグみたいな技です。片上の話を聞きながらそれを思い出していました。

片上23「お茶で洗い流したら治まったんでよかったです。」

東川21「お茶なんや。」

片上23「北海道で、川の水で洗い流したくなくないですか?」

わかります。そもそも川の水は動物の糞便で汚染されているので飲用には不適ですし、体、特に目の近くを洗い流すのも控えた方がよさそうです。北海道の川の水にはエキノコックスがいるので特に気をつけたいですね。

東川21「秋ノ宮温泉郷に泊まったみたいだけど、どうだった?」

片上23「お盆前で忙しそうだったのに快く泊めてくれました。でも、この時期に泊まるのはNGかなと思いました。」

秋ノ宮温泉郷に夏に泊まっている人がいないのは、お盆で先方が忙しいからなのでしょうね。泊まるなら冬ですね。温泉とかあるし。

話の流れで、「冬ツアーに行きたい」といった話をしました。僕は三年連続で冬ツアーの班長をしているのですが、まだまだ冬ツアーには行きたいです。今年度は班員として何も考えずについて行きたいです。

大脇23に替わってもらいました。

大脇23「もしもし、大脇23です。」

東川21「久しぶり。今どんだけ黒いん?」

大脇23「写真を見たらびっくりするくらい黒いですけど、モンゴルのときほどではないですね。モンゴルは建物がないのでずっと日に当たってたからですかね。」

東川21「今日の感想はなんかある?」

大脇23「小幌駅に行ったんですけど、目の前を爆速で貨物列車が通過していって怖かったです。不謹慎ですけど、人身事故が頭をよぎりました。というか、そもそも小幌駅ってなんであるんですかね?」

観光地化している以外になにか理由があった気がします。Wikipediaには、小幌駅は列車交換のための信号場として1943年に設置されたと書かれていましたが、鉄道に詳しくないのでよく分かりませんでした。まあ観光地ということで。

大脇23「今日、般教の成績発表があったんですけど、煙岡が優秀でびっくりしました。情報学科なんですけど、最低で88点とかで、気になって高校での順位とか聞いたら二桁とったことがないらしくて、西大和で平均34位とかだったらしいです。」

大脇23「煙岡は優秀でもおかしい発言をするので良いです。今日も「ミミズって意外とかっこよくないですねえ」とか言ってて、別に意外じゃねえし。」

大脇23「片上23は順位の話とか嫌いっぽくて、そもそも学校教育が嫌いらしいんですよね。塾も終わってるとか言っていて。」

東川21「尖ってんな。」

大脇23「高校時代に、もっと友達つくればよかったって後悔してるみたいです。」

学校教育の話はもうちょっと片上から深掘りしたいですね。片上23は単位をとれたんでしょうか。電話越しの声が明るかったので、わりと取れたのだろうと予想します。

東川21「てか、大脇って函館タワー登ったんすごくね?俺もタワーの前まで行ったけど1000円って書いてあって引き返したわ。」

大脇23「あー、五稜郭って上から見ないと面白くないなと思って登りました。そのときちょうど仕送り貰ってたんで。1000円分の価値はないですけど500円くらいはありましたよ。」

東川21「函館って思いのほか観光スポットがないよね。北海道だったら札幌の次くらいに有名な都市だから、何かあるかなと思ったらなかった。」

大脇23「海鮮市場行ったんですけど、オーストラリア産とか海外産のがあって、うーんって感じでした。あ、ラッキーピエロは美味かったですよ。」

函館の見所ってラッキーピエロとハセガワストアの焼き鳥(豚)弁当くらいしかなかったように思います。僕に「教養」がないからでしょうか。

東川21「北海道で楽しみなことってある?」

大脇23「誰かと寿司食べたいですね。トリトンとか。このまえ北海道行ったときは1人だったんで。」

夏のトリトンは混んでいるらしいです。僕は北海道に冬にしか行ったことがないので、トリトンや根室はなまるでそんなに並んだ記憶がありません。

冬北に行きましょう。

煙岡に替わってもらいました。

煙岡24「今日は、第一印象としては片上さんがかわいそうという感じですね。班のために熊スプレーを持ってくれてるのに目がかわいそうになったりとか。今日ダート2つ行って良い道だったんですけど、せっかく良い道選んでくれたのにジャン負けたりとか。北海道来てからジャン一回を除いて全部負けてるんですよ。あまりにもかわいそうだなって。」

東川21「ジャン負けしたときにかわいそうって言いまくって煽ったら?」

煙岡24「いやでも、本当に入られてて引退するって言ってるんですよ。」

煙岡24「片上さん金ないってずっと言ってて、外食を提案しても拒否したんですよ。その後ジャンして負けて、その金があったら外食できたってなって。」

煙岡24「本当に色々、かわいそうですねえ。」

東川21「かわいそうですねえ。」

煙岡24「本当にかわいそうだと思います。」

東川21「めっちゃ煽ってるみたいになってるな。」

煙岡24「僕、23の人を結構煽ってる感じになってるんですよね。大脇さんに限界を自分で決めてませんか?とか言っちゃって。」

東川21「確かに。でも、打ち解けて煽ったり出来るようになったんかなと感じるわ。」

煙岡24「そうなんですかね。周りに言われてそういうの気づくんですよ。関西人は口がきついんですかね。」

東川21「それはちょっとあるかもな。口きついとかあんまり思わんけど。」

この後、関西と関東の関係はちょうどイギリスとアメリカのようであると言う話をしました。僕は三重県出身なので関西よりではありますが、関西であるとも言えません。

失礼であると言われすぎるようであれば見直した方が良いかもしれませんが、定時連絡で話した限りではそうは思いませんでした。

煙岡24「あ、あとダートが好きになってきました。」

ダートが好きになるとツアーの選択肢が増えるので喜ばしいですね。

東川21「大脇から聞いたけど、成績良いらしいね。」

煙岡24「そんなに自慢できるもんでもないですけどね。」

しっかり謙遜されました。ちゃんと授業に行って勉強したらしいです。偉い。

次は砂原24に替わってもらいました。

砂原24「初めまして。」

東川21「今日の感想をお願いします。」

砂原24「今日は自分の撮った写真を人に渡す機会があって、喜んでくれて嬉しかったです。」

砂原24「小幌駅に行ったら、そこに錆びたミラーがあって、それを使って写真を撮ったら昔にタイムスリップしたみたいになりました。こういう自転車を使った旅をしていないと出来ない体験だと思いました。」

砂原24「今日は日差しが強くて体力が奪われて補給の減りも速かったです。ダートに行ったんですけど、舗装路から急にダートになってました。面白くて、途中で工事終わっちゃったのかな?って感じで。」

東川21「ありがとう。写真見たけど、めちゃめちゃ上手いね。写真が趣味でちゃんとやってる人間が撮るとこうなるんだって思ったわ。写真は昔から趣味なん?」

砂原24「そうですね。中三から高一くらいにカメラ買って始めた感じです。」

東川21「写真の勉強ってどうやってしたの?」

砂原24「今はYouTubeとかに基本的なことがあったりするのと、カメラを買うときにカメラについてたくさん調べて、その過程の中でカメラの仕組みとか機能を知っていって、その仕組み・機能にまつわる技術も知っていきました。でも結局慣れなくて、最近ようやく、上手い下手はともかくとして、自分の撮りたいように撮れるようになってきました。」

東川21「写真を見るのは好きだけど撮るのはあんまり関心がないから、写真を撮る人ってすごいと思うわ。」

砂原24「写真が趣味じゃない人の写真もいいですよ。趣味にしている人の写真は視点とかがどうしても偏ってしまうので。スマホも手軽さが良いですよね。たくさん撮れるので、その中から良い写真が生まれてくると思います。そういう何気ない写真を見るのも好きです。」

東川21「興味あるんだけど、プロの写真とかってよく見るもんなん?」

砂原24「特定の人はあまりいないですね。インスタとかで見るは見るんですけど。写真というより街のデザインとかポスターとかCMとか絵とかからヒントというか、参考にしてます。」

創作者は自分の作る対象領域以外からアイデアを得たりするそうです。手塚治虫は若手の漫画家に金を握らせて映画を観に行かせていたというエピソードを思い出しました。創作者側になったことがないので、へえって感じですけど。

緒方24が音楽を作るのが趣味だそうで、倍田班で創作の話を聞きました。僕は常に消費者側だったので、創作者側の話を聞くのは面白いです。

東川21「特定の何かが好きとかはないんだ。」

砂原24「うーん、なんでしょう。嵐田大志さんっていう写真の本を書いている人がいます。デジタルカメラでフィルムカメラを再現するような写真家で、この人とかどうですかね。」

答えてくれてありがとうございます。


最後に片上23から明日の行程を聞きました。

羊蹄山半周→蘭越→雷電トンネル廃道→岩内

これから楽しみなことはキナウシトンネルだそうです。

北海道行きて~。

最後に今行程で撮られた写真を載せておきます。

残り少ない時間ですが、楽しんでください!