定時連絡(2024/8/21)日本縦横断班(久世班)

こんばんは、山碕21です。縦横断達成を明日に控えた久世班から電話がかかってきました。最終盤にしてなお、皆元気そうでした。


今日の行程
北見→枝幸町(190km)

面子

久世23大村24甲賀24前田23渡邉22


感想


久世「今日は風も道路も良くて思ったよりずっと楽でした!最近は休憩をとる頻度も減少なくなってきてるんですけど、気温のせいか慣れてきたせいか、前より楽ですね。」


聞いたら、「2時間位トレインを5km交代で回し、ペペ」を繰り返しているとのことで、持続可能な運動の効率化が進んでいるようです。でも、トレイン中って他にやることなくてまあまあ暇ですよね。今夏、覚醒時の大部分をトレインで過ごしているであろう久世班の方々に、「トレイン中にしていること」について聞いてみました。


久世「ソロの時はだいたい歌を歌ってますね。最近はポス夏の動向について考えてます。ポス夏は、香川さんの山陰行って、その後は残ってる16端取り切って、北海道に帰省します!」


1人で走っている時ってなんか歌いたくなりますよね。僕はソロじゃなくても歌を歌います。聞くのを忘れましたが、久世のこれまでのツアー的に、まだ四国四端と本州最東端魹ヶ崎が残ってそうです。ポス夏も活発そうで何よりです。頑張ってください。


山碕「もうあと一日というところまで来たけど、これまでを振り返っての感想とかある?」

久世「気づいたらもう明日で終わっちゃうのかって感じですね。色々あったんですけど。ポケモンとかで経験値ってあるじゃないですか。あのよく分かんない指標。よくわからないけど、なんか積んでいくとレベルアップする奴。僕にとって自転車に乗るのは、経験値を積んでいくような感じなんですよね。自転車で色んな所に行くたびに、次の段階に進んで行って、自分がレベルアップしていくような。


振り返ればあっという間ですよね。この夏合宿で久世はかなり経験値を積んだのではないでしょうか。ツアーには、道・強度・コンセプトなど様々な新奇性があり得ますが、久世は今後どんなツアーをしていくのでしょうか。楽しみです。

続いて、大村24に代わってもらいました。


大村「今日はハイケイデンスで粛々と漕ぐのを意識していました。もう終盤ですけど、ようやく慣れてきました。疲労も少な目で、良い感じです。」


ロートルク・ハイケイデンスでは、心肺機能への負担は高まる一方で筋肉への負担は抑えられます。持久力においては骨格筋よりも心筋の方がはるかに優れているので、運動後の疲労はそれでかなり減るんじゃないでしょうか。ちなみに渡邉22は、一回生時の夏合宿で「僕は!!高校時代!ママチャリで一番重いギア以外使ったことないんですよ(怒)!!」と言いながら、いろは坂をインナートップで登っていました。


大村「あー。トレイン中は何も考えてないっすね。粛々と漕いでるって感じです。」


着々とペダル回しモンスターに近付いているようです。明日への意気込みを聞いてみました。


大村「最後まで安全運転でいきたいです!」


一番大事ですね。次に甲賀24に代わってもらいました。


甲賀「今日はそんな漕いだ感じがしないですねー。」


久世と同じ事を言っています。さすがここまで行程をこなしてきているだけあって強いです。


甲賀「トレイン中は、そうですね、頭が透明になっていく感じです。

山碕「なるほど、何も考えられないって感じ?」
甲賀「いやまあ(ムフ)、ちょっと人には言えないことも(ムフ)、考えてるんですけど。あ、そういう意味ではピンクと透明を繰り返してるって感じですね。別に考えようとはしてないんですけど(ムフーン)、はい、半ば無意識で頭に浮かんできちゃうって感じですかね。」


甲賀の頭の中にはピンク色の源泉がありそうです。


甲賀あ、それと今日落車しちゃって。

山碕「え!?大丈夫!?」

甲賀「あ、ちょっと擦り傷ぐらいで、まあ大丈夫です。」

どうやら停車時に前後との接触があったみたいで、甲賀が落車してしまったみたいです。無事で良かったです。


甲賀「それで(ムフーン)、あの(ムフーン♡)、久世さんが(ムフーン、ムフフーン♡)手と膝に消毒液を塗って(ムフーン)絆創膏を貼ってくれたんですけど(ムフーン)。あのー、その、消毒液をヌル手つきが、、、よかったです(ムフーン)。いや、あのー、久世さんって(ムフーン)、美形じゃないでs


どうやら、落車したことを伝えたかった訳ではなかったみたいです。心配して損しました。なんか田中24と同じようなこと言ってます。


甲賀〇〇〇〇はまずいんで(ムフ♡、ムフ♡、ムフフーン)、あの、気を付けます(ムフーン♡)」


田中もここまでは言ってませんでした。もうすぐ松浦班・今井班・柘植班と合流するようですが、他家系だからと言って安心してしまわないよう気を付けて下さい。


甲賀「あ、それと「粛々と」って才門さんの口癖なんですけど。実は、それ以外にも大村の語彙が浸食されてて。今日、大村がトレイン先頭代わる時に「ワイ将、踏むんごです。」って普通に言っててびっくりしました。成人式でも「ワイ将緊張する。でも楽しみンゴねエ」とか言ってるんじゃないですか?」


あらら。大村は爽やか好青年のイメージがあったのですが。口語において、一人称が「ワイ将」で語尾が「ンゴ」。終わってますね。てか、才門さんの一人称ってがっつり「僕」じゃなかったでしたっけ。残念ながら、人間の思考は言語に大分依存していますから、語彙の同化、それ即ち思考の同化であります。大村も十年後には、男男男男男男飲み会をして顔の黒さに驚かれているかもしれません。


続いて、前田23に代わってもらいました。


前田「おつかれさまでーす。今日は淡々とまわ、いや「粛々と」回してたら、いつの間にか着いてたって感じですねー。」


前田は、まだ完全には同化していないみたいです。どちらかというと擬態ですね。


前田「トレイン中は、5km毎に交代するんで、サイコンで距離見ながら走ってたらいつの間にか進んでるって感じですね。」


トレイン交代のための走行距離の確認はサイコンを持つ久世前田が行っているようです。速度調整や交代の呼びかけって、意外とずっと気張ってないといけなくて地味に疲れますよね。


前田「明日も粛々とトレインを回して粛々と宗谷岬に向かいます。」


幾多の粛々を乗り越えた後に、是非とも思う存分感情を爆発させてください。


最後に渡邉22に代わって貰いました。


山碕「班の印象ってどんな感じ?」

渡邉「素晴らしい班です。まず、久世はパワー系でメカ力もあって、色々解決してくれて本当に感謝ですね。前田は見所とか地理の知識とかに詳しくて、なんでもない道を素晴らしい道にしてくれますね。大村は元から強くてしっかりしてて、甲賀は確かに下品なんですけど根本的にはしっかりしていて、二人とも基礎力が高いって印象です。そのー、そんなん普通親に教わってるだろってことが、しっかりできているというか。例えば、人のスマホは覗かないとか、一度とったものは鍋には戻さないとか、練乳は直飲みしないとか。」


めちゃくちゃ褒めた直後に、急なHiggyディスでした。


渡邉「それと、皆、元気でポジティブですね。会話が尽きないです。この班の班員は、毎日を一生懸命生きています。去年の僕の班は、ほんと楽しかったんですけど、ふんわりした班だったんで。今、一生懸命生きていることに感動しています。」


仲が良さそうな感じは電話越しにもかなり伝わってきました。ツアー中の、ツアーに夢中になっている感じ、他のことを考えられない感じは最高ですよね。個人的には、担ぎをしている際の目の前の手の置き場、足の置き場、数メートル先までの動線、自転車の担ぎ方、押すか担ぐか、後ろの班員の状態、今後の時間配分など、現状を打開することに全力を尽くしている瞬間はその最たる例の一つだと感じます。感覚・直感、知識・経験、身体能力。持てるもの全てを尽くして今を生き延びる感じ、良いですよね。またやりたいです。


山碕「ありがとう、最後になんか言いたいことある?」

渡邉「最後まで仲良く漕げたらいいな。久世さんは、すばらしい班長です。むけつです。

山碕「渡邉が言う所の、総合人間ってこと?」

渡邉「いや、けつがむけてるって意味です。むけけつです。」


やっぱり最後まで渡邉は渡邉でした。


明日の行程:四班合流し宗谷岬へ


一気に大所帯になりますね。日本縦横断達成まであと少しですね。最後まで安全に気を付けて頑張ってください!