定時連絡(2024/08/15)東北廃班(片上班)

最近10万円近い試薬を濃度ミスってパーにした佐谷20です。ダメ元で反応してみたらやっぱりダメでした......(罪悪感)

みなさんもバッファーの希釈率に気をつけましょう。

今日の行程:田沢スーパー林道→トンネルで本隊撤退・久保田19西川13はさらに進みビバーク

田沢スーパー林道に挑んだようですが、やはり藪が深すぎて本隊は撤退したようです。奥村16さんが行ったのが最後でしょうか?

老人解説

スーパー林道とは?



1965年より森林開発公団が未開発の森林の林業振興を目的に建設していた高規格林道を特定森林地域開発林道呼び、その愛称がスーパー林道です


90年に奥鬼怒スーパー林道に完成するまで計23路線がつくられました。高規格と言ってもほぼダートのものもあります。


KUCCでよく行くのは


道東スーパー林道

剣山スーパー林道

天竜スーパー林道


くらいでしょうか。



他に有名なのは、有料道路化されて夜間ブッチしないと通れないかつ唯一の車道石川-岐阜県境である白山白川郷ホワイトロード(白山スーパー林道)


奥鬼怒スーパー林道も通行止めな上に南側の出入り口がギリギリ尾瀬のチャリ禁止区間に入っているのでギルティです。


また南アルプススーパー林道一般車の乗り入れがそもそも禁止でチャリを押してもドチャクソ怒られるのでダメです。


個人的なおすすめは新潟県村上市から山形県鶴岡市に抜ける朝日スーパーライン(元朝日スーパー林道)


ええ感じのロングダートで、途中に日曜の午前にしかやってない金鉱山博物館みたいなのがあって、見応えありました。あとアサヒィスゥパァドゥルァァァァイみたいで好きです。



今回片上班が挑んだ田沢スーパー林道は20年ほど前から崩落で廃道化が進んでいてます。本隊が撤退したトンネルはおそらく黒崎森隧道で、砂原24のイカした写真が添付されていました。フォトコン入賞候補ですね。



班員:片上23(班長)田中22煙岡24砂原24大脇23

片上23

 濃い薮で進みが遅いことが分かった時点で、撤退は頭に浮かんでいた。崩落に出くわし、撤退するときチャリを担ぐと時間がかかると思ったため、崩落手前でチャリデポを決めて完抜の選択肢を捨てて隧道だけ身軽で見に行くことにした。久保田さんなど老人にラッセルさせておいてこんなことを言うのもあれだが、隧道までの道は正直時間との勝負で、技術的な難点はあまりなく、ビバークしたら完抜できるかもとも考えた。しかし、定時連絡の担当者と連絡できなければ心配されるのでビバークは最初に選択肢から外れた。ビバークできる老人たちは素直に羨ましい。また班長としては、できれば班として撤退して欲しかった。先を進む老人たちの無事を祈る🤞


班員のことを考えての冷静な撤退の判断はすばらしいですね。僕が夏合宿をしたときは、ブッチは怖くてできませんでした。(上高地乗鞍スーパー林道C区間を歩いて見に行っただけ)

薮が枯れる冬場は東北ということもあり雪に閉ざされるわけですが、NFくらいがベストなんじゃないかなと思います。18きっぷなしで東北に行くのはお金的に厳しいですが。


田中22

 今日はずっと藪漕ぎでした。藪漕ぎをしながら、自転車に乗る理由、担ぐ理由を考えていました。自分のなかでは結論がついたのですが、人様に読ませられるような文章にできなかったのでここでは割愛させてもらいます。越えられるだろうと思っていたし越える気満々でしたが、途中の崩落で心が折れてチャリをデポりました。撤退の判断をしてくれた片上に感謝です。英断だったと思います。正しかったと思います。

煙岡に久保田さんの出身地を予想させてみたら、「泉佐野じゃないですか、顔的に」と言っていました。舐めてますね。ちなみに僕の出身が神奈川県だとは思わなかったそうです。理由は上品なイメージのある神奈川県民が自己他己の写真みたいな下品なことはしないだろうと思ったからだそうです。舐めてますね。(ていうか川崎と湘南を抱える神奈川県に上品なイメージなんてないだろ。)煙岡は疲れてくると思ったことが全部口に出るタイプでメキみがあると思います。疲れてなくても口が悪くなることがあって、煙岡の発言で語録を作れそうです。

後半、限界の砂原が猫ミームの「ハッピーハッピーハーッピー」を口ずさんでいて萌えました。片上は「俺の家系に可愛い系はいらない」と言っていましたが、そんなことないと思います。アブがありえないくらいいました。ダートダウン中にもチャリの後ろに群がっていて、どうぶつの森でハチに追いかけられている場面そっくりでした。ハードな1日でしたが、1回生sが楽しんでくれたようで嬉しい限りです。

僕は明日(8/16)に始発輪行して信州(入野班or青江班)に行く予定でしたが、体力的にも電車的にも無理そうなので片上班に残留します。入野班は担ぎ慣れした上回生なしで雁坂を越えるみたいで心配です。行ってあげたいですけどね……。


顔的に泉佐野と言いたくなる気持ちわかります(誉高き北摂の民並感) 。「ハッピーハッピーハーッピー」は春アンデスもよく松浦23とか柘植23もよく口ずさんでましたね。萌えませんでしたけど。

雁坂.....! 行きたい......! (知らない人はググってみてください。4つある日本三大峠のうちの一つです


煙岡24

 まず、メインディッシュの田沢スーパー林道に関しては、想像以上に道が酷くて、途中からただの薮、と崖でした。それでも所々ただの森林の中にガードレールや標識が埋まっているのを見て、車道がここまでになってしまうことに自然力の凄さを感じたのと、残された標識やガードレールにどこかもの寂しさを感じました。アブは本当に消えて欲しい。容赦なく100匹(多分もっとかもしれない)くらい噛み付いてくる。僕自身初めてアブに噛まれたのですが、痛い、痒い、不快。アブに対して効果を謳っているイカリジン配合の虫除けスプレーは効きません。次からは違う方法を考えます。1番先頭に久保田さん、2番目に僕という順で前半行っていたのですが、本当にブルドーザーでした。道のない薮の中で正確に道を選びながらを次々にパワーで薮をなぎ倒して、それでもかつ後ろの僕を気遣ってくれたり、アドバイスを出してくれたりしていたのは神ブルドーザーでした。あと1度林道の途中でパッ解してしまい、久保田さんいわくチューブの締めが甘いらしく、700cなら4回行ったり来たりしないといけないらしいですが、林道抜けてからパッキングすると3回が限界でした。久保田さんほどじゃなくても力はつけたいと思います。今夜は西川さんとビバークするらしいので、大きな事故なく林道を抜けてほしいです。 

いくらどでかい人工物でも数十年で自然に呑まれてしまいますよね。アブはマジで不快。本当にそう。虫がいるかいないかでツアーの幸福度はかなり変わりますよね。

旧ユーゴ構成国にポス夏で行ったのですが虫が一切いなかったのでおすすめです。

藪漕ぎ老益は神ですね。ブルドーザーだったりダンプカーだったり重機の異名がつけられがちな久保田19。

腹毛が濃すぎて見たことないくらいボディソープが泡立つのでまだツアー行ったことない人は風呂で注目してみましょう。

あと僕が全身洗う3倍の時間かけて股間を洗います。大事ですよね。




砂原24

 朝早く道の駅協和を出て、田沢スーパー林道に向かいました。ダートに入ると、連日の雨の影響か、水たまりと小川のような水の流ればかりでしたね。土砂崩れや崩落をプッシングで乗り越えながらできる限り漕いで進んで行きましたが、早くも薮が行く手を阻み、プッシングに完全に切り替えて進みました。黒崎森隧道の手前にある橋に着きましたが、片上さん曰く、もう少し乗って来れる予定だったとのこと。黒崎森隧道に着くのが13時過ぎになることを鑑みて、自転車と荷物を途中に置き、徒歩で黒崎森隧道を目指すことにしました。道中には石でできたガードレールやカーブミラーが残されていて、廃道らしさと不思議な感覚を味わいましたね。黒崎森隧道に着いたときの喜びはひとしおでした。森の中でトンネルが、その大きな口を開けている様はまさに私たちが求めているものでした。久保田さんは隧道まで自転車を担いで来ていたので、その自転車を被写体としてお借りして、黒崎森隧道と自転車を絡めた写真を撮りました。満足のいく写真が撮れたのでまた共有しますね。先に進むという久保田さんと西川さんに別れを告げて、隧道を後にしました。自転車に乗ってダートを下るのはとても爽快でした。水たまりを避けながら自転車を思うがままに操る感覚は忘れられないですね。煙岡と片上さんが虫の大群に襲われていたのは申し訳ないですが見ていておもしろかったですね。ダートを抜けた後の舗装路の滑らかさも言葉に表し難いものがありました。自転車は泥だらけになりましたが、お風呂で身体の汚れをさっぱり洗い流し、片上さんと、「この夏合宿で1番楽しかった」と思いを共有し、1日を終えました。


本人も満足の写真ということでさすがの出来でした。「1番楽しかった」こう言われると班長名利につきますよね。

ダートを抜けた後の舗装路の滑らかさも言葉に表し難いものがありました。” 舗装路復帰するためにダートに行ってる節ありますからね。インフラは神。












大脇23

もりもりゆるふわやぶやぶで神


なんかもっと言えや。

久保田19

「18:30 小波内橋到着(ビバーク)

5:30 小波内橋射出

6:30 3号橋到着

7:30 2号橋到着

昨日は電波の関係で位置情報しか送れませんでしたが、2人とも元気かつ順調に進んでおりますので心配なさらないでください。(16日7:50送信)」


(追記)16時前に久保田19、西川13両名舗装路復帰したとのことです。よかったぁ