8月21日 縦断班 定時連絡

次はいぶき率いる縦断班です。銭湯に入っていた時に連絡があったのですが22時近くでした。待たせてしまって申し訳ない。


山下「お疲れ様です。」

林い「お疲れ様です。今日はね、もうね、ちょっとね、1回生がね、死んでますね。」

何があったんでしょうか。


今日の行程

石巻の北(上品の郷かな?)→気仙沼→釜石


メンツ

1回生 伊原 筆本 藤田

2回生 林い 松田

3回生

4回生

M1

M2 佐藤


三陸海岸を走るコースですね。気仙沼から釜石までフリーだったそうです。私もその辺を縦断班で走りました。えもい。


藤田くんは寝ていて、伊原くんはコンビニ行ってるそうなので筆本くんに詳しく話を聞きました。

筆本「もしもし。お電話変わりました。筆本です。」

句点がはっきりした喋り方をする子ですね。しまもんみを感じる。

山下「今日はどんな感じでした?」

筆本「雨の中、釜石までの間の峠を越えるような、上り下りの激しくって入られてます。」

三陸リアスは最も多くサイクリストの脚と精神を破壊してきた道として有名です。また今年も犠牲者が出てしまった。

筆本「雨に降られて、ちょっと僕眼鏡なんであの、最後の下りとかで対向車のライトで目の前真っ白になったりとか。」

山下「あーしんどいなそれは。」

筆本「はい……。」

三点リーダがしっかり聞こえるような返事でした。雨の中眼鏡かけてツアーに行く先人達はどうしてきたんですかね。教えてあげてください。

山下「三陸のアップダウンかひたすらしんどかった?」

筆本「三陸海岸自体のアップはそんなに距離がなくてきつくないんですけど、内陸入り出すと一気に、、」

三陸海岸の45号線は厳密に海岸沿いを走るというより、ちょっと内側をぶち抜いて行きますね。

筆本「釜石の方に入ると上りが長くなって、それでダメージを受けたかなという気がします……。」

山下「登坂車線終わってもまだ続く峠なかった?」

筆本「ありました。登坂車線終わって一瞬平らに見えるんですけど、カーブ曲がった瞬間に凄いアップが残ってるっていう。」

北地と絶望しながら上りました。

筆本「終わりが見えないのが1番辛かったです。」

三陸海岸は人生。

これで終わるのはなんか悲しいので他にも聞いてみます。

筆本「あ、気仙沼で食べた魚は美味しかったです。お魚市場でハモニカ、カジキのヒレあたりの煮付け食べて。それが美味しかったんでそこまでは耐えだったんですけど、そっからが……。」

トラウマになってますねこれは。

筆本「三陸の景色はよかったです。あと震災の爪痕が見えるなってのが。」

三陸の景色は今でも印象に残ってます。震災はもう8年も前の話なんですけどね。

山下「京都に帰ったら何がしたい?」

筆本「とりあえずプロメアを観に行きたいなって。」

そういえば結構オタクが集まってる班でしたね。

山下「テンバでもそういう話する?」

筆本「いや、ジャンルがそれぞれズレてる感じで、」

今やオタクって一括りに出来ないくらい巨大なサブカルチャーに発展しました。おじさんはもう何年もアニメを追えていません。

筆本「あ、藤田くんが目を覚ましました!」


藤田「あ"、もじもじがわりまじだふじだでず。」

だいぶ眠そうなのでぱっぱと行きます。

山下「今日の感想はどうでした?」

藤田「い"やぁー、ん"ー、筆本と一緒です……。」

定時連絡書く側としても助かる感想。

山下「なんか言いたいことある?」

藤田「夜眼鏡かけて雨降って対向車の光を浴びるとちょっと危険だなと思って。普通に何も見えなくて、勉強になったなあ、と。」

筆本の感想と一緒でした。

山下「京都に帰ったら何かしたいことある?」

藤田「帰ったらやりたいことは、ずっとゴロゴロしてたいです。」

まあ夏合宿後半の1回生なんてみんなこう思ってるもんですよね。頑張って縦断達成してからゆっくり休んでください。


次は松田です。

松田「今日は、そうですね。何だろう、何だろう、なんだろうな?なんか、そうなんですよ。」

いつもの松田ですね。松田は入られに入られ19時くらいにテンバに着いた1回生の2時間くらい前にはテンバに着いていたそうです。フリーにした瞬間1回生が入られたため責任を感じていたようですが、これもまあ経験じゃないですか?(適当)

松田「僕らの班もりんちゃん班や栗田班みたいにブラックって言われてしまうんじゃないかって。」

失礼な。栗田班はブラックではありません。2人くらい熱中症になっただけです。

松田「あと陸前高田が何も無くて、地震感じたなって。高田松原の道の駅がまだ修理中で、ほんと何もなかった。」

陸前高田は一本松があった場所ですね。今は本物はどこかに保存されていて、モニュメントが立っているはずです。1度行ってみるといいと思います。


コンビニに行ってしまった井原と佐藤さんを待つ間、栗田枦込がいぶきと喋る。


枦込「週刊朝日の2ページ目に女子大生の写真が載ってんねんけどさ、津田塾の女子大生が一番可愛いと思う。」

林い「ほーん。」

栗田「今ね、こういうことでしか楽しみを見いだせない状況なんだよ。」

隣で聞いていた池水「そんな可愛くなくないっすか?」


伊原と佐藤さんがコンビニから帰ってきました。

佐藤「あーもしもし、もしもし。あー言いたいことあったんだけど疲れすぎて忘れたわ。」

痴呆が進んでますね。


山下「今日しんどかったそうですけど。」

伊原「いやあの、予想外でしたね。そもそも140キロ進む予定だったんですけど、前半の70キロが順調すぎて、これは行けるなと思って、グダって残り70キロ過ごそうとしたところ、後半の方に50キロ1000アップみたいな塊があって、尚且つグダってたから夜になり、何故か雨が降ってくると。」

ここで何となく分かりました。普通にしんどいわこの行程。

山下「確かにあそこのアップダウンはしんどいわ。」

伊原「あ分かります?釜石の前のアップダウン。」

山下「三陸町に入る前の峠がしんどかったのだけはマジで覚えてる。」

伊原「まさにそこです。」

共感できました。

伊原「峠を何個も越えて、200、200、200、100、100、50みたいな感じで、馬鹿みたいにきつかったんすよね。それも佐藤さんと俺二人で上ってたんすけど【褒めてるので割愛】で、紙のような存在でした。と言えと言っておられました。」

定時連絡の遅延が発生しただけ。

山下「他の班の1回生に何か言いたいことありますかってのと京都に帰ったら何したいってのを聞いてるんだけど。」

伊原「他の班の1回生と夏合宿の辛さを語り合いたいってのと、」

集合地が楽しみですね。

伊原「京都に帰ったら深夜2時くらいまで家でスマホ見てぐだって寝たいですね。」

ツアーに行くと退屈な日常のありがたみが分かるって感じですね。でも時間が経つと「なんであの時もっと走らなかったんだろう。」ってなります。なのでちょっとくらい辛くても今のうちに走っておくといいかもしれませんよ?


このあと佐藤さんと90分ほど話しましたが要約すると、

・少年革命家わだぽんの陰謀

・佐藤さんの米谷作戦

・時代が終わった

の3本です。


明日の行程

盛岡に直行 or 魹ヶ崎行って宮古


ぜひ魹ヶ崎行って欲しいですね。私が行った時は帰りがナイトランになり、街灯がないので並んで道を照らしながら走って、にゃんさんが千切れそうになると「待ってーー」と言われ待ってました。今となってはいい思い出ですね。


懐かしい場所だったので思い出話が過ぎました。縦断頑張って達成してください。


文責 山下ま