8月6日 栗田班(東北)定時連絡


 この日最後の定時連絡はつい先ほど文面をいただいた栗田班です。8月6日は荷物を運んだ2回生のたけし、深田、はしこみの3人とそれ以外のみんなに分かれて行動したそうです。たけしとは昨日電話で連絡とったのでまずそっち行ってみましょう。


先回り組

山本タケシ

はしこみ

深田(は2人とも別行動だったみたいだが??何処かに行ってたようだが不明)



福士「今は何を・・・?」


たけし「正直今日の工程全員荷物持ったまま完遂するのは無理ということで、3人が1回生の荷物を持って先回りして待ってることにしてたんです。ぼくとはしこみは輪行して買い出しをして、深田は別の場所から自走で来てもらった」


 正直よくわかってなかったのでそうかとしか言えないのですがとりあえず今後の抱負を聞いてみました。



たけし「明後日明々後日あたりで次の日で磐梯吾妻スカイラインと蔵王に行くのが楽しみですね。今日は概ね輪行して暇だったんですが、只見線で遅延して、また1回生の荷物も大量に持ち輪行したので疲れましたね」


 蔵王も磐梯も実は行ったことがないので非常に羨ましいです。只見線は何か走ってるだけで尊い気がするので、多めにみてあげましょう。


福士「あしたはどうするの??」


たけし「みんなの疲労次第ですかね。明後日磐梯にいくらしいですね。間に合うのか」


 なんかこの部活で他の人を待つという状況、春中国で僕と松谷さんがゴリラたちの救援のため警察と必死に連絡とったことを思い出しました。相当絶望が深かったのですが、僕はあの時みんな死んでた時の記者会見で話す内容までシミュレーションしてました。結局再開したらみんな元気そうでしたけどね。




 この電話は昨日にしたのですが、つい先ほど栗田から昨日の状況の説明の文面をいただいたので以下転載します。


感想

栗田   

東北班をつくると決めて以降奥村16氏の助言もあり突如ここを行程に入れた。この「行程をこなすこと」が最大の目的なのであればツアーを企画し行く意思のある者だけを集えばよかった。しかし自分のしたいこととは少し違うように感じた。闇と言われることを承知の上で夏合宿で班員とともに達成したかったのだ。その気持ちが強い余り冷静な判断もできず、翌日の行程ができなくともいいから何としてでも達成したい、と林道エスケープを頑なに拒否した(林道自体も去年のとあるレポートによると通行が困難だそう)(自分を擁護)

結果、自分の目的を果たせたものの反省すべき点が多くある。夏合宿後にじっくりと振り返りたい。


原田

この日の行程は非常に闇で怖かったです。

特に怖かったポイントは、一つ目の峠手前の崖です。右手にザイル、左手には山肌が見えており、左で担いで進まなければなりませんでした。左で担ぐのは未経験だったので、ここで死ぬんじゃないかと恐怖を感じてしばらく動けませんでした。最終的には天見さんが安定する左担ぎの方法を教えてくれてなんとか行けました。

怖かった体験でしたが、虫刺され以外は無傷のまま生還できたことをとても嬉しく思います。これは笛木さん、天見さんや不要な荷物を運んでくれた山本さん、枦込さん、深田さんの助けなしにはできませんでした。また、栗田さんの今日の工程完遂という強い意思を感じて頑張ろうと思えました。ありがとうございます。二度と行きたくないです。


池水

想像以上に過酷な行程でした。滑って落ちそうになる度に体力が奪われていってしんどかったです。担ぎの練習をちゃんとしておけばよかったと思う場面が結構ありました。滑りそうな所で何度も手伝ってくれた上回方には感謝しています。

舗装路に復帰したときは達成感よりもまず道路整備のありがたさを実感しました。舗装路は最高ですね。


藤澤 なぜ今日ヤバかったのか

カメラとゲート

基本がトラバースなので、景色が開けず、終わりが見えない

豪雪地帯だからか崩落箇所が多い。足の幅一つ分しかない崖のフチを渡るところが何度もあった

山の中腹をトラバースするために横断する切れ込んだ沢が多い。長物を持って岩場をアップダウンするのはキビシイ。実際滑落した。下手したら死んでいた。足を置いたところの土がズリ落ちてそのまま滑った。張られていたロープでなんとか踏ん張ったがそのロープが切れた。急にウォータースライダーが始まって「これはもうダメかもわからんね」なんて思ったら自転車が引っかかって止まった。案外人間そういうときは冷静なもんで、「落ちましたぁ」と叫んで、なるべく体勢を変えないようにして待っていると、笛木さんが上から降りてきて、ザックに引っかかっていた自転車を引き上げてくれた。本当に感謝しかないです。あとは自分一人で上まで上がった。ひと通り終わってから徐々に実感が湧いてきてMPが半分くらい削られた。

結論:マジでヤバい


天見

端的にしんどかった。NIGHT担ぎは去年の紅葉ブラックヶ原で終わりだと思ってたのに…。何回か滑落しかけて、自分の不甲斐なさに入られた。池水が草踏んで滑ってるのを見て「草なのにスベるんだね」ってボソッと言ったら、池水に「それ僕も5秒前に思いついてました」って真顔で言われてまた入られた。


笛木

無事に峠を越えられてよかったね、なんてコメントは僕の担当じゃない、ですね?

正直準備不足だったふうに見える。1回生がトレッキングシューズ持ってるのに置いて来るとか、ハシコミにダブルザックしてもらい損ねるとか…もちろん、僕ら老人が予め指摘するべきだったのも事実。僕は離脱してしまうので、ぜひ反省点を次に生かしてほしいです。


ともあれ振り返ると、橋や崖の崩落、滑落、渇水、道迷いなどなど盛りだくさんでしたね。あの行程をこなした1回生3人も、やろうと思った栗田も尊敬します。僕はビビってあんなツアー企画できない。


それから、荷物運んでくれたはしこみとたけし、洗濯物軽量化と夕食に貢献してくれた深田。3人には本当に感謝してます。彼らのサポートがなければどうなっていたことか…物理的にも精神的にも支えてくれました。







お疲れ様でしたとしかいえないですが...

結局これってなんの部活の活動なんですかね????????


福士(16)