奥村家で天見と3人で優勝していると、最初に湯淺君から連絡が来ました。
3人「ゆぁちゃ~ゆぁちゃ~」
(LINEの着信音)
3人「ゆぁちゃ~!!!」
湯淺?「あ、あ、あ、もしもし」
奥村「【検閲により削除】っぽいな~」
安田「縦断達成おめでとう!」
湯淺?「あ、あ、あ、ありがとうございます」
安田「夏合宿全体を通してどうだった?」
湯淺?「(割とハキハキと)1回生速かったです。メカトラなくてよかったです」
天見「湯淺しっかりしたな~」
奥村「西岡どうだった?」
湯淺?「西岡はライト付けてないからダメ。(即答)」
奥村「どんなふうにお説教したの?」
湯淺?「僕もマップル持ってきてないから何も言えなかったです…」
才門「もしもし、村上です。今までのは全部僕やで」
3人「マぁ~~~~!?!?!?!?!?」
湯淺「どうして気づかなかったんですか…」
ごめんねゆぁちゃ
今日の工程
天塩→宗谷岬→稚内
班員
1回生 岡野 島本 西岡
2回生 湯淺
3回生 戸上
4回生 才門
観光客 John
班長の湯淺と3人の1回生、観光客のJohnの計五人が、本土最南端佐多岬から本土最北端宗谷岬まで走りきる日本縦断を達成したそうです。おめでとうございます!
そんな湯淺にいろいろ聞いてみました。
奥村「縦断達成して高校の時いじめてたクラスメイト見返せるね!」
湯淺「え、そうですかね?」
奥村「うん。実際その話はどうだったの?」
湯淺「(詳細は割愛)」
奥村「なんでそんなことになったの?」
湯淺「覚えてないですよ(めんどくさそうに)」
奥村「でも湯淺は夏合宿通してしっかりしてきたよね。主将に向いてると思うよ」
湯淺「え、本当ですか?」
奥村「うん。だって、○○と△△は××だし、(政治的な話により中略)…だから、枠は空いてると思うよ」
湯淺「そうですか。ありがとうございます」
天見「ゆあちゃは優しいな~」
奥村「1回生3人とJohnはどうだった?第一印象からの変化とか」
湯淺「岡野は走力があると思ってたんですけど、実際は登りが遅いですね。あと、すぐ眠くなってストップしちゃうんです」
奥村「お説教した?」
湯淺「いや…特にしなかったです。夜はちゃんと寝ようと努力してるみたいですし」
天見「ゆあちゃは優しいな~(2回目)」
湯淺「そういえば、自炊が全然できなかったんですよ。特に朝は全然で、工程を進めるために4時起きでコンビニで飯を済ませて5時に出発なんです」
奥村「そっか~。何かお気に入りのコンビニ飯ある?ワイはおにぎりとカップ麺とカットサラダ&ドレッシングかな」
湯淺「いや、特に…その時食べたいものを買って食べてます」
天見「ゆあちゃは優しいな~(3回目)」
湯淺「天見うるさいですね」
奥村「筋肉溶けたりしなかった?」
湯淺「そんなことはなかったです。ただ、精神的にはしんどかったです」
奥村「西岡にはなんて説教した?」
湯淺「もうめんどくさいです…早く寝たいです」
安田「そっか、ごめんねゆあちゃ。1回生に代わってもらおうか」
ここで湯淺との会話は終わってしまいました。
奥村に質問攻めさせてしまって申し訳なかったです。1回生全員の印象も聞けなかったし。
でも、しっかりとした受け答えから本当に湯淺がこの夏で成長したんだなって実感しました。
あと天見はダルい。
岡野は寝ていたので、島本に代わってもらいました。
安田「今日の感想は?」
島本「今日は足が痛くて、ずっとトレインを組んでいたんですけどフラットがだるかったです。そしたら今度は妙にアップダウンが始まって、全体的にやけにしんどいなって思いました。」
天塩と稚内を結ぶオロロンラインって海沿いのフラットだと思われがちですが、それにしてはアップダウンが多いんですよね。毎日走り続けて疲労の溜まった体にはきつかったと思います。
安田「夏合宿全体と、班員についての感想は?」
島本「最初はしんどいなって思ってたんですけど、次第にそれが日常になってきました。しんどいって言葉すら出なかったのが、しんどいと言えるくらいには慣れてきました。班員については、このメンバーで縦断達成できてよかったって思います。」
序盤の九州パートは走り始めで慣れてない+酷暑で相当きつかったと思われます。それを乗り切れたのも、班員みんなのおかげなのでしょう。
奥村「なんか愚痴とかある?」
島本「うーん…230㎞走った日はちょっとめちゃくちゃだなーって思いました。でも、翌日はゆるくなったし台風が来る前に札幌にたどり着けたので、どっこいどっこいだったと思います。いい経験になりました」
230㎞は夏合宿全班を見ても1年に1日あるかないかの走行距離で、そもそも予定になかったのだから滅茶苦茶な工程変更といえるでしょう。それでも、その意義にちゃんと気づいてフォローする島本は出来た人間だなって思いました。
安田「縦断達成してどう思った?」
島本「実感がわかないです。目の前のことをこなしてて、気づいたら着いてたって感じです。」
奥村「大間に着いたときはどうだったの?」
島本「宗谷岬のことを考えてたので実感はありませんでした。でも、マグロ丼は美味しかったです」
奥村「本当に?俺が行ったときは雨がひどかったし、マグロも生臭かったからガッカリしたわ」
僕が3年前縦断を達成した時は、終わった、もう走らなくていいのかって感じでしたけど、島本はそんなことを考える余裕もなかったということでしょうか。
大林組はマグロにまで見放されるとは、本当に呪われてますね。
奥村「他の班の定時連絡見て、他の班の1回生についてどう思った?」
島本「他の班の1回生は毎日上回生と峠争いしててすごい。自分は守りすぎた」
観光日も含めて縦断に公共交通機関の使用は許されない(諸説ある)から、絶対に輪行しないための守りも大事だと思いますよ。
奥村「これから行きたいとこある?」
島本「四国に行きたいです。9月はポス夏信州行きます」
どっちも今回の縦断では通らなかった地域ですね。四国については准教授に見どころとか聞いて自分でツアー作ってみるのもいいかもしれませんよ。ポス夏信州もメンツがにぎやかで楽しそうです。
ここで、岡野が起きてきたので代わってもらいました。
安田「もしもし~。下妻なう」
岡野「あぁ、茨城帰りて~」
安田「早く新千歳から茨城空港に帰って来いよ」
岡野「明日は優勝があるんで…あと、安田さん明日には京都に帰っちゃうじゃないすか」
岡野も僕も茨城県出身なので、いつか奥村と3人で茨城インキャ飲み@約束の地下妻を開催したいですね。
安田「今日の感想はどうだった?」
岡野「なんにもないっすね~」
寝起きだったのもあるでしょうが、やっぱり終わりを実感できないのでしょう。個人的には稚内からの耐久輪行とかフェリーに乗れば嫌でも終わりを実感すると思います。
この後、奥村と岡野で政治的な話が行われました。ここでは割愛しますが、最終的に松村は部活への参加が積極的でない、もっと部活とかBOXに顔出せ、という流れになったことだけ記しておきます。
奥村「湯淺に怒られたことある?」
岡野「そんなことはなかったですけど、湯淺さんをダウンで抜かしたときはイラっとしてたみたいです」
奥村「野辺地で湯淺がキレてたのはなんで?」
岡野「Johnが工程を進めすぎたせいです。予定より50㎞も進んだんですよ」
奥村は湯淺に怒られたいという願望があるため、しきりに湯淺が怒った話を聞いていました。
普通観光客はいつの間に工程変更老害って概念も理解したんでしょうか。
安田「宗谷岬に着いたときはどう感じた?」
岡野「残り10㎞で向かい風の中、宗谷岬TTでJohnに勝てて嬉しかったです。着いたときは全然ピンと来てなくて、やったな、走ったなって感じでした」
大間ではJohnに負けたみたいだったので、リベンジ達成できてよかったですね。
奥村「TQRで10傑入りに向けて戦略とかある?」
岡野「アップが全然できないので完走するのが最大の目標です」
上回生からの下馬評も高く、以前の僕みたいにもっとイキり散らしているかと思ったのに謙虚な回答でちょっとがっかりしました。
今度は西岡が起きてきたので代わってもらいました。
天見「にしおか~すみこだよ!!!」
???「ぁあ゛~ぁあ゛~ぁあ゛~ぁあ゛~」
西岡「…はぁ。」
西岡ごめんね
安田「今までを振り返ってどうだった?」
西岡「今日でやっと終わったか~って感じです。九州にいたときはあと23日あるんかって絶望してました。走ってるときは辛かったけど、やってよかったなって思います。今思うと、あっという間の3週間でした」
湯淺にたくさん怒られながらも、充実した夏合宿を過ごせたみたいでよかったですね。
ちなみに西岡が運んでいた輪行本は実際は10冊で、話に尾鰭がついて20冊、30冊と増えていったらしいです。噂は真実に変えられるので神。
奥村「次はどこに行きたい?」
西岡「縦断班ではもっと観光がしたかったので、来年は北海道に行きたいです」
日本全国を観光しながら進むと思いきや、ただ淡々と走るだけ、それが縦断班。
北海道は観光地がたくさんあるから、ぜひ来年は班長になって北海道班つくってください。
奥村「1回生の関係性とか、何しゃべってたかについて教えて」
西岡「うーん…何しゃべったかは忘れちゃいました。しゃべってたことはしゃべってたんですよ」
内容も忘れるくらいの他愛もない話をできる間柄、ということにしておきましょう。
奥村「最後に、麻雀で一番好きな役は?」
西岡「嶺上開花です」
槓、槓、槓、ツモ、嶺上開花。麻雀って、楽しいよね!
とりあえず、帰京したら混ぜようかァ!
観光客は寝ていたので、主将の戸上に代わってもらいました。
戸上「縦断班楽しかった。行ってよかった。湯淺とはずっといちゃいちゃして困らせてた。例えば、稚内着いてから湯淺に『もう走るのやめようよ~。西岡とここで待ってるから』みたいにダル絡みした。でも今の湯淺は、ちゃんと自我を持ってて違うことは違うってちゃんと言ってくれる。ハキハキしゃべるようになったし、成長したなって思う」
北海道では才門と戸上がずっとゆあちゃをいじってたみたいです。成長したゆあちゃには(一部の過激派から)否定的な意見もありますが、僕としては早く会って見てみたいですね。
戸上「ゆあちゃが可愛かった。今日最後の10㎞でTTしようって話してたんだけど、1回生とJohnはやる気あったのに湯淺はあんまりやる気なさそうで、『班長頑張って』と煽っても『僕はやりません』って感じで、最終的には『だって絶対勝てないもん』ってふくれっ面で言ってて可愛かった。でもその後僕と才門さんで『勝ったらアイスおごるよ』ってけしかけたら『本当ですか?じゃあ頑張ります』ってやる気出し始めたのも可愛かった。1回生よりもゆあちゃに構ってる時間のほうが長かった」
ふくれっ面ゆあちゃにチョロゆあちゃ、いろんなゆあちゃが見られるのは縦断班の見どころの1つといっても過言ではないでしょう。ゆあちゃかわいい
戸上「おっくんは大林と湯淺どっちが可愛かった?」
奥村「大林かな。ウザがらみにも構ってくれたし。」
戸上「確かに。さっき湯淺が電話してた時も嫌そうな顔してたもんね。そういえば大林組が優勝した後僕は才門さんと政治的な話しながら青森から野辺地まで漕いで翌日は函館まで進んだのに、大林組は翌日野辺地までしか進んでなくて草」
永井君も奥村先輩みたいにならないよう気を付けてください。ちなみにこの定時連絡の裏では、天見がTQNをしていましたが、詳細は割愛します。
戸上「西岡はしゃべりかけても反応が薄くて、○○○でもやってんのかなって感じ。最初は輪行本20冊持ってきてるって聞いててヤベーやつだなって思ってたけど、意外とそうでもなかった。でも、市街地ナイトランで西岡が前後のライト電池切れだったから明日は付くようにしといてねって言ったのに、翌日のナイトランでもライト点灯してなかったから、才門さんと湯淺と3人で指導した。」
奥村「いいな~僕も湯淺に叱られたい。僕なんか嫌われるようなことした?」
戸上「ちょっとしつこいとこあるし、一旦距離置いたほうがいいんじゃないかな?」
奥村「それだったらもう1か月も距離置いてるのに」
戸上「そうやって1か月とか意識してるのがきもい」
戸上「最近ジャンの負けが増えてきた。東北班では初手にグーを出せば大体勝てるからそれで調子に乗ってカモってた。そのままの勢いで縦断でも楽勝やろって思ってたけど、初手グーの癖が抜けないせいでめっちゃカモられる。考えて出そうとしても『みんな僕は初手グー出すと思ってるからチョキを出せば、でもそれを読まれてて…』みたいに堂々巡りして、結局グーを出すから負ける。今日はもう3敗してる」
戸上の本来の実力が発揮され、他の国内班が解散した今怒涛の追い上げをみせているようです。それにしても東北班のジャンの勝率の偏りにこんな秘密があったとは。KUCCにはチョキしか出さない人が多いから、とりあえずグーは有効な戦略であることが多いようですね。
このあと、天見の話とかTwitterの話、大林の話で盛り上がりましたが、詳細は割愛します。
最後に、主将選についてこんなお言葉をいただきました。
戸上「湯淺が前に立って演説してるとこ見たい。今年は本当に主将やりたいって人は、立候補しないと絶対厳しい」
そうこうしてると才門が起きてきたので話を聞きました。大きく分けて4点ありました。
才門「①湯淺について。湯淺は前と比べて口を動かすようになった。だから、僕と戸上が合流してからはしょうもないこと言って湯淺の反応を見て楽しんでる。今日は、ノシャップ岬と宗谷岬どっちが北かみたいな話してて、『もし爆弾とかで宗谷岬が吹き飛んでノシャップ岬が最北端になったら縦断達成した事実が消えてしまうから、ノシャップ岬行こう』って言ったら、今までなら『行きます』って返ってきたところを『行かないです』ってちゃんと自分の意見言ってた。かわいいわぁ~」
ノシャップ岬って稚内市街地から5キロほど離れててちょっと行くのめんどくさいんですよね。でも、日本最北の水族館や南極調査の資料館、付近に住み着いてる巨大なエゾシカなど、見どころも多いので余裕があれば行ってみたらいいと思います。このご時世いつ宗谷岬が吹き飛ばされるか分かったもんじゃありませんし。
奥村「大林と湯淺どっちが可愛い?」
才門「もちろん湯淺。大林はダメ。全然かわいくない。湯淺は夏合宿を通してたくましくなったけど、京都に帰ったらまた甘やかされてダメになるんじゃないかと心配」
バーチャルゆあちゃ、輪行解除即ゆあちゃ選手権など、数多くの奇行湯淺愛を見せてきた才門先生には聞くまでもない愚問でした。
才門「②大事なこと思い出した。いつも言ってるけど、宗谷岬には日本最北端のモニュメントがあるけど、それは間違い。真の日本最北端は、択捉島にあるカモイワッカ岬。宗谷岬は本土最北端に過ぎない」
過激派16端ニストの方は是非そこを目指してはいかがでしょうか(適当)
才門「③1回生について。岡野が速いってことは決してない。僕のレベルを超えない程度の走力だった。今年のTQRの1回生の順位は、下見次第で面白い結果になりそう。愛する1回生のいる上回生は、積極的に下見に連れて行ったほうがいい」
5つの国内班を渡り歩いた才門曰く、戸河里が一番速いそうです。ただ、彼も言った通り1回生のTQRの順位には下見の有無が大きく響いてくることは間違いありません。優勝したい1回生は暇そうな上回生を見つけて下見に行くと、副賞の奥村君が喜んでくれるでしょう。
才門「④明日の輪行が楽しみ。そのために稚内まで漕いできたようなもん。明日の始発は5:20だから、みんなが、特にスマホの電池切れた湯淺が列車に間に合うかが見どころ。
明日の工程は、
稚内 5:20 → 名寄 3時間半、1時間半乗り換え待ち
名寄 → 旭川 1時間半、2時間乗り換え待ち
旭川 → 滝川、岩見沢で乗り換え → 札幌 16:00ごろ
で、見どころは長時間乗り換え待ちジャン、旭川ラーメン、サッポロビール園で優勝。」
宗谷本線の長時間輪行は縦断の終わりって感じがしてエモいですね。すでに縦断は達成済みなので、心おきなくビール園を楽しめることでしょう。くれぐれも羽目を外しすぎないように。
写真は宗谷岬での集合写真が送られてきました。
最後に、繰り返しになりますが、縦断達成おめでとうございます!!!
文責:安田(15)