既に翌日分の定時連絡が始まり焦っております。安田です。
国内5班目は東北班でしたが、通話時間が長く記事に起こすのに時間がかかりそうだったので、先に6班目の信州班から書かせていただきます。
工程
三富→雁坂峠→大滝温泉→秩父
班員
1回生 児玉 林いぶき 戸河里(新幹線で北陸北日本班へ)
2回生 丸
3回生 中西
4回生 才門 水谷(にゃん)(大滝温泉で離脱)
安田「もしもし」
丸「もしもし(救急車のサイレンが聞こえる)あ、にゃんさんが運ばれていったわけじゃないっすよ」
安田「でも今日、にゃんが大変だったらしいじゃん?Twitterで見たけど、ただでさえ1時間遅れで着いてきてるところを、道を間違えてさらに2時間遅延するとか」
丸「はい。でもさらにその先があるんですよ。にゃんさん担いでるときに眼鏡を落としてしまったんです。それでそのまま担ぎ下ろしてたら見えないから滑落しそうになって危なかったんです。それでどうしたかっていうと、
チャリを雁坂小屋にデポって登山道を下り、大滝温泉までヒッチハイクしていました」
安田「!!!???笑笑!?!?!?」
丸「だからにゃんさんのチャリは今も雁坂小屋においてあると思います。そのうちチャリ回収ツアーでも作るんじゃないですかね笑」
道間違えるだけでもおもろいのに、それ以上の衝撃が待ち受けているとは思いもしませんでした。正直今日の定時連絡で一番笑ったわ。
にゃんさんは大滝温泉で別れた後、翌日無念のチャリなし輪行で京都に帰るそうです。
さぞかししんどかったであろう雁坂越え、1回生はどうだったのでしょうか。まずはいぶき
いぶき「雁坂峠は地獄だった。今まででぶっちぎりでしんどい。押し乗り担ぎの繰り返しがもう嫌になる。何より、登りでフロントライトを落とし、下りで3か所ハチに刺されたのがしんどかった。刺したハチを捕まえて同定してみたらキイロアシナガバチかキイロスズメバチだった。下りきった後もライト無いからナイトラン不安だなーって思ってたら、なんとにゃんさんがフロントライトを拾ってくれていた!『じゃあ、帰るわ~』って帰ってったにゃんさんのカッコいい後ろ姿は忘れられない。」
いぶきを刺したハチは2年前に僕やフエキを刺したハチと比べると大型の種なので、さぞかし痛そうですね。
それよりも、にゃんさんの離脱があまりにも劇的すぎる。いやお前、それはかっこよすぎるやろ!
続いて児玉
児玉「辛かった。普段は2時とか3時に工程終わるのに、今日は6時に起きて舗装路復帰したのが夕方5時!チャリは完全にお荷物だった。登りで萎えてしまったが、頂上に着くと丸さんが『1回生が入られてるこの姿を見たかった』と満面の笑み。それを見て、ああ、こんなもんなんだ、よかったなあって元気が出た。でもダウンが長すぎて再び萎えた。入られるってこういうことなんだと実感した。」
自分を苦しめた相手がその様子を見て笑みを浮かべることに対し安堵する児玉、達観してるなって感じます。
安田「にゃんさんはどうだった?」
児玉「12時間近く一人で山歩いてチャリも失ったってのに、再会した時に疲れたそぶりも見せず笑顔だったのがカッコよかった」
1回生sの中でのにゃんの評価は爆上がりみたいです。よかったね!
ここで、県境県美学の権威にも登場してもらいました。
才門「今日は(山梨埼玉県境に行けて)非常に有意義であった。雁坂には結構行ってる人がいたからまあいけると思ってて、実際ちょろかったし峠で達成感を味わい満足していたが、ダウンで即死。担ぎ下ろしの経験が少ないこともあったが、何より獲得した標高のムダみがすごくて萎えた。イライラして後続をちぎり殺すことでストレス発散していた。」
彼曰く、山梨栃木県境は日本でも到達難易度の高い県境の1つだそうで、縦断班の工程変更のおかげで雁坂に行けることを非常に喜んでいました。いざ終わってみると担ぎ下ろしに殺意を抱いていたけど
才門「あと、戸河里メンバー強くね?よりにもよって信州班で一番しんどい工程だけこなして帰るんだもん。停滞の間に他の班に参加して帰ってくるっていう、その発想はなかったわ」
上回生も思いつかないことをやってのける戸河里。今後の成長が楽しみです。
才門「それと、
第43代三役全員の聖地巡礼をどの部員よりも早く達成する快挙。三役の聖地巡礼は部員の三大義務の1つ。」
おめでとうございます。ちなみに僕は巡礼ポイント0です。
再び丸に戻してもらいました。
丸「加藤さんが『雁坂はプッシングだよ』って言ってて2時に終わると思ってたけど、そんなことはなかった。2つルートがあったが、道が便所を通過している、短くて険しい道を選んだ。サイコンをなくし、雨に降られ、目の上をハチに刺され、靴が濡れて足の裏がふやけて痛くて歩くのもしんどいのがつらい」
雁坂峠は旧国道が便所を通過している「便所国道」として有名ですね。足の裏は僕も去年の分断国道班のラスト3つの担ぎで完全に破壊されたので、辛さがよくわかります。
丸「初めて自分で計画して担ぎ越えを達成したので、嬉しかった。何より、1回生を入らせることができて最高の気分。本来の夏合宿の姿を見た。1回生はもっと入られるべきだけど、これからの工程ではもう入られることはないだろうな…」
夏合宿始まって以来の念願が達成できてめでたいですね!峠でしんどそうな1回生を見るのが夏合宿の醍醐味、というのは僕も同意します。残念ながら僕が班長やったツアーではそういう姿は見れなかったけど
明日の工程
秩父→十国峠→浅科
数日ぶりに同じ場所に戻るそうです。信州班は長野県を中心に周回コースになりがちですね。
写真は雁坂峠と疲れてても笑顔のだいずにゃんです
文責:安田(15)