国内班の最後は山下率いる北海道班の定時連絡です。
電話を始めたのが22:30ごろで終わったのは24:00ごろでした。
メンツ
1回生 ヨアヒム、天見、湯淺
2回生 山下
3回生 岡崎、村上
留学生 John
ジョンは前日からフリー化(札幌へ向けて自走)、湯淺も今朝からフリー化(札幌へ向けて自走)のためテンバにいるのは5人です。ジョンがいないから早く終わると思ったら結局1時間30分しゃべってしまいました。
今日の行程
利尻島→(フェリー)→礼文島フリー→(フェリー)→稚内
礼文島はただのしょぼい島だと思っていたらかなり観光地化されている立派な島だったそうです。くわしくは各班員の感想を参照してください。
ヨアヒム感想
ヨアヒム「どうも三浦です。今日は礼文島のカフカ港で遊んでました。『北のカナリアたち』っていう吉永小百合主演の映画があったんですけど、それのロケ地が礼文島で、映画に出てくる校舎のセットを見に行きました」
佐藤「校舎わざわざ作ったの?」
ヨアヒム「はい。既存の校舎じゃなくてわざわざ作ったらしいんですけど、めっちゃよく作りこまれてましたね。
あと展望台から晴れた利尻山を見ました。昨日上ったんですけどけっこうきれいでした。
そのあとあとカフカ港で1800円の寿司を食べました」
佐藤「何がおいしかった?」
ヨアヒム「やっぱりウニですね、ここらへんのウニはめっちゃおいしいです」
佐藤「礼文島ってなんもないと思ってた」
ヨアヒム「いや、めっちゃ観光地化されてますよ。人が住む最北の島ですけどね」
佐藤「択捉島じゃないの?」
ヨアヒム「あそこはロシア人しかいないからノーカンじゃないですか?」
北海道班の位置的に政治的な話を避けては通れないですね。失言があるとまずいので例の話題に移りました。
佐藤「いろいろ噂には聞いてるけど成績はどうだった?」
ヨアヒム「10単位落としました」
佐藤「今年ヨアヒム以外だいたい優秀だよ」
ヨアヒム「あいつら本当おかしいですよね。まあ僕も後期はフル単するから余裕ですよ」
佐藤「外国語とか必修とか、そういうめんどくさいやつは落とさなかったの?」
ヨアヒム「はい。僕が落としたのは1限とか5限とかのさぼりやすい授業ばっかりだったのでぜんぜんダメージないです」
佐藤「吉武は二単位落としたっていってショック受けてたけど」
ヨアヒム「それはバカですね」
最後にようやく単位弱者を見つけてうれしい限りです。それでも落単は10単位だし取るべき単位は取っているようですが。
天見感想
天見「今日を一言で表すとさわやかな一日でしたね。まず朝8:30がさわやかでした。見事フル単で30単位取りました。
物理学基礎論が不安で、試験でも3~4割しか解けなかったんですが70点とれました」
佐藤「まあそんなもんじゃないの?」
天見「いや、僕の担当の(本人の要望により削除)先生がめっちゃ厳しい人で、レポート何回も出さなきゃいけないし、ぜんぶ問題が解けててようやくBかBプラスで、一問ミスるとBマイナスとかで、複数個ミスるとCとかいう評価がつくんですよ。
日本語の使い方とか、用語の定義とか、かなり厳しいです」
佐藤「授業厳しくて単位優しい人のほうが逆よりぜんぜんましだよね」
天見「まあそうですね。それで今日は朝から笑顔で礼文島に渡れました。
礼文島の北の方にきれいな砂浜が広がっていて、「南国かと見間違える」ってマップルにも書いてたんで、昨日の定時連絡では明日自転車漕ぐつもりはないとか言ったんですが前言撤回して漕いでいって、そしたらやっぱりめちゃくちゃきれいでした」
佐藤「南国だった?」
天見「砂浜が広がってて、貝殻が落ちてて、もう南国って感じでした。あと野生のアザラシが大量にいてめっちゃウォウウォウ言ってましたね。北海道の自然を味わえました。
そのあと浜辺に近くのパン屋さんでパンを買って、砂浜でQOLを爆上げしながらパンを食べてました」
佐藤「それもこれも朝単位取れてたおかげだね。なんかヨアヒムと対照的だね」
天見「ヨアヒムは三日ぐらい前から10単位ぐらい落とすわって言ってて、結局本当に10単位落としたんですけど、覚悟済みだったからダメージは少ないっぽいです。まあ僕も物基礎の二単位を落とす前提だったんでフル単できて浮かれ気分になってますけど」
佐藤「湯淺は?」
天見「湯淺は単位発表の前にいなくなったんでわかんないです。
あと今日は礼文岳と、6㎞のダートに行けなかったのが残念です。ダートダウンは嫌いだけどフラット、アップのダートは好きなのでいずれ行きたいです。礼文島は想像の数十倍よかったです」
佐藤「明日あさってフリーだけど何する予定?」
天見「明日は旭川まで輪行して、旭川から留萌まで走ります。で、あさっては留萌本線で深川→滝川って進んで、札沼線っていう一日一往復しかない路線があるんですけど、その路線の全めぐりをしたいと思ってます」
佐藤「そういう趣味あるの?」
天見「まあ鉄道に関しては並みの人よりは知ってるかなぐらいの感じです。それで線つなぎと留萌本線が両立できるんですよ。ビール園のあと(ビールを飲むとは言ってない)函館まで走れば線がつながります」
佐藤「札幌から走るのもけっこう大変だね」
天見「もっと大変なのが、長万部らへんにある小幌駅っていう秘境に行きたいんですけど、そこはそもそも道路がなくてチャリでいけないから線の引きようがないんですよ」
佐藤「線と鉄道の両立か」
天見「大変ですけど、僕は秘境駅で「降りる」ところまでいってないのでまだましですね。
何が言いたいかというと、自分で行程を組めるっていう楽しさがわかってきました。っていう話を今日の風呂で山下さんとしてました。限られた期間でやりたいことをやれることには興奮がありますね」
いろいろ話したあげく模範的なことを言って締めてくれた天見くんでした。
村上感想
村上「今日は湯淺が強い意思で礼文に行かなかったのがおもしろかったですね。本来フリーではなくて、礼文に行くのは前提で礼文でフリーのはずなんですよ。でも行く意味が分からないって山下に言ってて、そしたら山下も、ジョンにフリーを許した以上湯淺に許さないわけにはいかないみたいな感じになって、結局湯淺は一人で札幌に向かいました。
ところで今日は二点あるんですけどいいですか?」
佐藤「二点もあるのかよ」
村上「まず一点目なんですけど、ピオニーさんは早く定時連絡を書け。たぶんピオニーさんが書かないせいでざわさんが書けなくなってるんですよ、日付が狂うみたいな感じで。
で、二点目なんですけど、この前ひますぎて、僕と岡崎と山下で、1回生からM1の代まで、各回生ごとに分けて、フルネームで全員言えるか大会やったんですよ。
まず1回生は僕が圧勝しました」
佐藤「山下に圧勝してほしかったとこだけどな」
村上「本当そうです。ちょっと失望しましたね。
で、2回生は、(闇を見たので省略)。
3回生と4回生は僕と岡崎でちゃんと出し切りました。
あとM1なんですけど、(迷ったがさすがに書けない)」
そういえばまったく行程の話しませんでした。
岡崎感想
佐藤「次の主将誰だと思う?」
岡崎「バカなんですか?副将にしません?」
佐藤「前○○としゃべってたんだけど、△△は(リアルすぎるので省略)だけど、(特定されうるので省略)だっていう結論に達した。俺の推しは☆☆だな」
岡崎「☆☆ですか? 俺的には……◇◇とかどうですか?キャラ的に」
佐藤「ああ、悪くないかも。でもよくわかんないけど◇◇は(生々しいので省略)っていうイメージがあるな」
このあと10分ぐらいガチ議論しましたが自主規制します。
岡崎「そういえば昨日の登山から湯淺が「自己主張」できるようになったんですよ。
昨日の山はコースタイム9時間だったんですけど、登りも下りも3時間ずつぐらいで終わったんですよ。で、下りは特に全然休憩しないでぱっぱと下ってったんですけど、途中で「休みたい人~」みたいに聞いたら、湯淺が「休みたいです…」って言っててかわいかったです」
佐藤「なんで昨日の話するの?」
岡崎「いや、それを踏まえてなんですけど、昨日のテンバで明日は礼文だねみたいな話になって、湯淺どこ行くの?って聞いたら、湯淺が礼文って行く必要あるんですかとか言い出したんですよ。あまり行く意味を見いだせないかな、みたいな。で、山下に言ったらフリーになったっていう」
佐藤「いや~あの湯淺がそうなったのか。(たぶんわかるでしょ)が聞いたらどう思うかな?(たぶんわかるでしょ)は自分の意見言ってこない後輩が好きだからな」
岡崎「いや、でもたぶんこっちから質問しなかったら、湯淺のほうから礼文行きませんって主張してはこなかったと思うんですよ。まだそのレベルです。だから(たぶんわかるでしょ)的にもそんなに問題じゃないと思います」
湯淺くんは大きな一歩を踏み出したようです。
岡崎「あと全然話変わるんですけど、今稚内にいて、チャリダーめっちゃ多くて、テント15台ぐらい経ってます。で、俺ら左から三番目ぐらいにいるんですけど、隣の団体がチャリ20台停まってて、そのうちたぶん8人ぐらい女子なんですよ。で、それをうらやましく思いながら俺らはヨアヒムの顔を見ています」
たぶんジョンがいれば状況を打開できたでしょう。
岡崎「あと甲子園の話なんですけど、俺の横浜は一瞬で負けたんですけど、広島(広陵)決勝まで行ったじゃないですか。で、今日決勝で、広島勝ったら勢戸がぜったい調子乗ると思ってたんで、負けてよかったです」
佐藤「それはたしかに実によかった。書いとくわ。
そういえば甲子園といえば、今年99回だけど、東北の高校がまだ一回も優勝してないって知ってる?」
岡崎「マジすか」
佐藤「で、去年の夏合宿中に仙台育英が決勝までいって、もちろん応援してたんだけど、俺はツアー中でテレビ観れないわけだから、もし優勝しちゃったら歴史的瞬間を生中継で観れないっていうことも考えちゃって、ちょっと負けを願ってる自分もいたな。結局決勝で負けたけど」
岡崎「ああ~、それめっちゃわかりますね」
佐藤「もっと言うと、2009年にベガルタがJ1に昇格したんだけど、(気づいたらあまりにも個人的な話をしていたので省略)。育英にせよベガルタにせよ、要は心から応援してるわけじゃないんだよね」
岡崎「俺もそっち派ですね。ワールドカップとかでも日本応援しないで適当な国応援しますもん。前のWBCでも、日本とどっかの国の試合があって、ツイッターとかでもみんな日本応援するんですけど、俺はそんなに日本応援しなくてよくね?って思ってその相手の国応援してました。もう忘れましたけど」
佐藤「話それたな。チャリ的に言うと…春本州のとき、(さらに話がそれたので省略)」
岡崎「春本州といえば、みんなが京都のボックス来たときお菓子とか果物あげたじゃないですか。あれ全部俺の出費で、4000円ぐらいかかってたんですよ。これ記事に書いといてくださいね」
お察しの通り最後の情報を書くために途中の大雑談をすべて記しました。
岡崎さん4000円も出してくれてありがとうございました。
山下感想
佐藤「明日とあさってどうするの?」
山下「札幌まで走って去年の縦断班と線をつなぐ予定だったんですけど、明日雨っぽいので富良野から輪行します。今年の夏合宿は富良野から線が出ているので富良野から札幌までつなげば線が完成します。
あとめっちゃどうでもいいんですけど、礼文の港の名前が「カフカ」で、『海辺のカフカ』を思い出しました」
佐藤「あの話わけわかんなくなかった?」
山下「そうですね~。あんまり覚えてないです。
そういえば俺『ノルウェイの森』読みましたよ」
佐藤「どうだった?」
山下「最後はう~んって感じでしたけど途中のストーリーは好きでしたね。あと緑っていうキャラが好きでした。前向きな感じが好きでした」
佐藤「あいつかよ」
山下「緑って境遇がちょっと異様じゃないですか。それなのに前向きに生きようとしているのが好きですね」
山下くんは「前向きな女の子」がタイプだそうです(好感度上げにきた)。
山下「あとやっぱり村上春樹でいいのは『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』ですね」
佐藤「あれが好きって言えることが中級者の入り口的な風潮あるよ。ミスチルでいう「終わりなき旅」だね」
山下「ああ、つまり『ノルウェイの森』は「Tomorrow never knows」ですね」
このアナロジー個人的にめっちゃ気に入ってるんですがピンとくるでしょうか。
明日の行程
稚内→フリー(二日後に札幌集合)
実質終わり、とのことでした。
お疲れ様でした。
特別企画「山下にとって自転車とは」
「移動を楽しむための移動手段」
担当:佐藤