8月23日 日本横断班 定時連絡

北地率いる日本横断班の定時連絡です。

 

 

メンツ

1回生 梶尾

2回生 北地、木子、福士

 

安定の四人組です。

 

 

今日の行程

道の駅豊浦夕張市(道の駅夕張メロード)

 

今後は明日帯広、あさって釧路、三日後根室で横断完了、ということです。

「本当はここから二日の予定だったんですがゆるふわ化しました」(北地)といいつつ、明日は160㎞だそうです。

木子が足を痛めているようなので成功を最優先したとのことでした。

 

 

梶尾感想

梶尾「朝に銭湯の場所言われてから千歳までダラダラ走って、千歳から豊浦の銭湯までまたダラダラ走って、15:00ぐらいに銭湯につきました。風呂あがってから高校野球を中盤から観るっていう予定だったんですが、ちょうと風呂あがったら5回オモテで、理想通りのシナリオでした」

佐藤「でも大差で白けたよな」

梶尾「はい。風呂入るときは4-2でいい試合してるなって思ったんですけど、風呂あがったら10点ぐらい入ってて察しって感じでした」

佐藤「行程の感想は?」

梶尾「いつも通りただの移動でした。そういえば僕相生からずっと左のアキレス腱が痛かったんですがいつの間にか治ってました」

佐藤「相生から痛かったの?」

梶尾「はい。たぶん新潟ぐらいまで痛かったんですけど、今日気づいたら治ってましたね。特に何もしてないのに治ってて人間の治癒力を感じました」

佐藤「今後の意気込みは?」

梶尾「北海道はあと二日の予定だったんですがあと三日になったので、もう惰性で漕いでもいけそうですね。北海道に入ってから峠の斜度が緩すぎて走る意欲が喪失しました。北海道はいつの間にか峠についていつの間にかダウンが始まる感じです。中国地方とか信州のあとだと退屈です。明日の日高山脈の峠に期待してたんですけど、迂回する説もあります」

本当に余裕そうですね。ゴール間近の縦断班は例年もっとぎゃあぎゃあ騒ぐものですが今年はみんなクールでした。

 

佐藤「なんか感慨深さ的なのないの?」

梶尾「まあ寒いから行程の終わりを感じますね」

佐藤「きつかったところとかなかった?」

梶尾「東北に入ってから急にきつくなって病みました。でも大間以降はまた作業感が漂っています。さすがに期間が長すぎましたね」

佐藤「成績は?」

梶尾「フル単で34単位です」

今年の一回生は優秀ですね(毎年言ってない)。

 

木子感想

佐藤「脚大丈夫?」

木子「右足のひざの上の筋とアキレス腱に鋭い痛みがあります。休んだら治りますけど。明日の登坂が問題ですね。あさっても400upがあるので心配です」

佐藤「まあもう無限のモチベでいけるでしょ」

木子「もうモチベでいけますけど、実は大間の手前からずっと痛かったので本州で離脱する説もあったんですよね。結局北海道になんとなく突入したんですけど、まあ来てよかったです」

北地説だと「本州最西端(毘沙ノ鼻)に行っていないから本州縦断はしていない」ということだったので、大間で抜けたら何も残らないところでした。危なかったですね。

 

木子「そういえば、今朝札幌に住んでる友達が豊浦のテンバまで100㎞ぐらい車飛ばしてきてくれて、朝4:30から5:30ぐらいまでしゃべってました。チャリとか全然やってない人なんですけどなぜか定時連絡見てくれてるんですよ。なんか北海道まで来てるのにただ返すの悪いからって言って車で来てくれました。それで俺が鶏胸肉ばっか買ってるって記事を読んでサラダチキンを人数分持ってきてくれました。彼のおかげでモチベ回復しましたね。もうちょい頑張ろうっていう気になりました」

いい話です。

 

佐藤「木子って成績問題ない人だよね?」

木子「はい。相変わらずフル単で、これでパンキョーとはおさらばです」

 

福士感想

佐藤「調子はどう?」

福士「調子は単位ですかね」(原文ママ)

佐藤「単位の話はあとで聞くわ」

福士「チャリはいろいろ問題ありましたが全部直せたのでもう大丈夫だと思います。ここからだいたいフラットだし脚も特に問題ないです」

佐藤「あのメンツによく最後までついていったな」

福士「毎回ダラダラ漕いでて待たせてる感がありましたがなんとかここまで来れました。本州が終わっても何の感慨もないですね」

佐藤「感慨ないの?」

福士「大間崎もなんとなくつきましたし、北海道もなんとなく走ってます。ミクロ経済学でいう「限界効用逓減の法則」ですね。同じビールでも二本目以降は幸せが減る、みたいな。納沙布ついてもどうなのかなって感じですね」

横断班は木子の脚の痛みのおかげでかろうじてドラマ性を保っているようです。

                                                                                     

佐藤「ところで単位は?」

福士「単位は軽量化しました。今期はけっこう授業にいったはずでしたが。まあ次頑張ればいいんですよ」

佐藤「理学部そんなきついイメージないけどな」

福士「後期に20単位弱とれば進級できるのでがんばりたいです。あとKさん(13)にもがんばってほしいですね。いつも熊野寮でひまそうにしてるので。

 僕は今期で進級確定をもくろんでたんですが、今日気づいたんですけど、フル単しても進級できない状況だったんですよね。履修登録の段階でミスってました。単位少ないのはショックでしたけど、フル単していてもどうせダメだったって考えればまあいいです」()

福士は履修登録をミスることで単位を落とすショックを和らげるというテクニカルなことをやっていました。

なお北地は「専門にほころびが生じはじめた」とのことです。一年前の縦断班で単位が取れた自慢をしようとしてやまけーに黙らされていた(「単位が取れた話ほどつまらない話はない」)あの頃がなつかしいですね。

 

 

明日の行程

夕張帯広

 

160㎞とのことです。

一瞬ですね。

 

 

特別企画「北地にとって自転車とは」

私にとって自転車とは自力での移動手段による行動範囲を広げてくれる道具であり、パートナーだと思います。また、車や電車だとスピードが速すぎ、移動に苦労もしないため、あっもうこんなところまで来たの?って感じで移動途中の空間への意識が抜け落ち、空間が断絶されたような印象を受けてしまいます。逆に徒歩だと行動範囲が限られてしまいます。自転車のスピードは日本中のあらゆる場所を連続した空間として見て回るのに最適であることも魅力の一つです

 

 

担当:佐藤